英 名: Nettle
和 名: セイヨウイラクサ
学 名:
Urtica dioica
科 名: イラクサ科 イラクサ属 多年草
使用部位: 葉
産 地: ドイツ
香りと味: 緑茶に似た青々した草の香りと、僅かな苦味
主要成分: フラボノイド類、ステロール、ビタミン類、ミネラル(ケイ酸、カルシウム)
アジアからヨーロッパにかけて、よく見かけるハーブの一つです。ネトルは成長すると高さは80cm〜1m程度になり、6月〜9月にかけて葉腋から円錐形に緑色の花をつけます。
ネトルの茎や葉の表面にある毛のような細かいトゲは、刺さると焼けるように痛く、皮膚が赤く腫れます。そのためか学名の
Urticaには「焼く」という意味の言葉が使われています。ネトルの名前は英語のneedle(針)に由来します。
ネトルはグリム童話の6羽の白鳥やアンデルセン童話の白鳥の王子に出てきます。王子にかかった呪いを解くため女の子が血を流しながら編んだのが、このネトル(セイヨウイラクサ)です。このセイヨウイラクサ、棘があるので動物は誰も近寄ってきません。というわけで葉っぱの上はチョウやテントウムシ、アリ、アブラムシ・・・etcの天国となっています。
日本ではイラクサとして知られており、根、茎、葉のどの部分にも薬効成分が含まれています。
鹿で有名な奈良公園でも、イラクサを観察することができます。さすがの鹿も、トゲで身を守っているイラクサには手が出ないようです。実は奈良公園のイラクサは、他の場所のイラクサ例えば京都市大原のイラクサと比較するとかなりトゲが多いです。トゲの少ない個体はすでに鹿に食べられ、トゲの多い個体ばかりが繁殖して残っていった結果だと考えられています。
ハーブティーにはビタミンやミネラル、フラボノイド類など体に必要な栄養素を豊富に含んだ葉の部分を使用します。IgE抗体の過剰な生成を抑える抗アレルギー作用により花粉症対策に、また貧血予防や抗炎症作用など様々な作用を持ち、体全体を健やかにしてくれるハーブです。
♪ 注意:妊婦や授乳中、小児、心臓病、腎臓病からの浮腫がある方はご使用を避けて下さい。
<ハーブティーの入れ方>
ハーブティーの入れ方に特に難しいことはありません。日本茶や紅茶を入れるのと同じ感覚でお気軽にお試し下さい。また特別な準備も必要ありません。ご家庭にある道具で十分ハーブティーをお楽しみ頂けます。
1.道具の準備
ティーポットとティーカップはあらかじめ温めておきます。
2.ハーブをティーポットへ
ハーブの分量はティーカップ1杯(約180ml)に対してティースプーンで軽く1杯が適量です。
京都かほ里のシングルハーブはすべてメディカルハーブを使用していますので、少量の分量で十分お楽しみ頂けます。
3.ティーポットに熱湯を注いでください。
沸騰から一呼吸おいたお湯(95〜98℃が適温)を静かに注いでいきます。香りが逃げないように、すぐに蓋をします。
4.約5分間蒸らします。
ティーポットの蓋をして約5分間蒸らします。飲み頃を逃がさないよう砂時計があると便利です。 また蒸らし終えましたら、すぐにハーブを取り上げてください。ティーポットにハーブを入れたままにしておきますと苦味や渋み、アクが出やすくなります。
5.ティーカップに注いで下さい。
ティーポットを水平に軽くまわしてお茶の濃さを均一にし、茶こしなどを使ってティーカップに静かに注いでいきます。
<その他>
※ 1日に2杯(ティーカップ1杯分、約180ml)を目安にお飲みください。
※ 原料の供給状況や季節により、ハーブの産地が変わることがありますのでご了承ください。
※ メディカルハーブには様々な作用がありますが医薬品ではありません。あくまでも健康維持や予防、不調を整える目的でご利用くださいますよう、お願い致します
※ 妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方でメディカルハーブを飲用される場合、事前にかかりつけの医師もしくは京都かほ里までメールでお問合せ下さい。京都かほ里スタッフの薬剤師・メディカルハーバリスト・メディカルアロマセラピスト・漢方薬生薬認定薬剤師が、出来るだけわかりやすく丁寧に対応させて頂きます。