英 名: Fennel
和 名: ウイキョウ(茴香)
学 名:
Foeniculum vulgare
科 名: セリ科
使用部位: 種子
産 地: トルコ
香りと味: ハーブ特有の甘い香り+ややスパイシーな味わい
主要成分: フラボノイド類、精油(アネトール、フェンチンなど)
安全性: クラス1 (適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用: クラスA (臨床的に相互作用が予測されないハーブ)
♪ 注意:上記のように安全性・相互作用の評価において、AHPA(アメリカハーブ製品協会)等で通常量のハーブティーとして摂取する場合は安全と言われています。しかし妊婦・授乳中・小児の安全性に関しての十分なデータが見当たらない為、現時点において京都かほ里では、特に妊婦の場合には避けた方が良いハーブと考えています。(WebMD等にも記載あります)
フェンネルは、地中海沿岸〜西アジアを原産地とするセリ科ウイキョウ属の多年草です。
高さ1〜2mまで成長し、形態が同じセリ科のディル(イノンド属、1年or2年草)と似ていることから間違えられやすいのですが、緑色の糸のように細く分かれた柔らかい葉を持つフェンネルは、夏に茎上部の葉腋(ようえき)から花序を出し傘状に多数の黄色い小花をつけます。その後、初秋にかけて米粒よりやや大きい種子が実ります。
ウイキョウは歴史上最古の植物の1つで、古代エジプトで栽培され、古代ギリシャでは「守護能力やヒーリング作用がある」と信じられていました。また中世ヨーロッパでは、教会で清教徒たちが種子を噛んでいたことから「教会のハーブ」と言われ、フェンネルの特異な香りと薬効から魔法の草としても広まります。そして、しだいにフランス、イタリア料理等に不可欠な香辛料(スパイス)として利用されるようにもなります。フェンネルは、特に魚料理との相性が良く「魚の為のハーブ・スパイス」と呼ばれることがあります。
<フェンネルのチカラ>
古代ローマ人はフェンネルを好み、胃腸の働きを整えるハーブとして所持していた記述があり、インドでも食後の口内をすっきりさせ、消化を助けるスパイスとして利用していました。フェンネルには消化酵素の分泌を助けたり腸内環境を整える作用があり、胃の不快感や食欲がない時など、食生活の乱れを改善する手助けになることでしょう。
★フェンネル:漢方処方の安中散や太田胃散にも配合されています。
フェンネルには発汗や利尿作用・血液の循環をサポートする作用もあることから、余分な水分や老廃物が体外に排出しやすくなります。また殺菌・消炎・鎮咳去痰作用もあり、中でも呼吸器系に働きかける作用が高いため、ドイツの小児科や耳鼻科などで、フェンネルは良く処方されています。
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美味しいハーブティーの淹れ方は、こちらのページをご覧ください。
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<その他>
※ 1日に2杯(ティーカップ1杯分、約180ml)を目安にお飲みください。
※ 原料の供給状況や季節により、ハーブの産地が変わることがありますのでご了承ください。
※ メディカルハーブには様々な作用がありますが医薬品ではありません。あくまでも健康維持や予防、不調を整える目的でご利用くださいますよう、お願い致します
※ 妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方でメディカルハーブを飲用される場合、事前にかかりつけの医師もしくは京都かほ里までメールでお問合せ下さい。京都かほ里スタッフの薬剤師・メディカルハーバリスト・メディカルアロマセラピスト・漢方薬生薬認定薬剤師が、出来るだけわかりやすく丁寧に対応させて頂きます。