英 名: Thyme
和 名: タイム、コモンタイム、タチジャコウソウ(立麝香草)
学 名:
Thymus vulgaris
科 名: シソ科
使用部位: 葉
産 地: フランス プロヴァンス地方
香り&味: 清々しい、スパイシーな香り / ほろ苦さはありますが、後味はスッキリ
主要成分: 精油成分、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、タンニン、サポニン
性質: 熱・乾
これまで京都かほ里では、スペイン産のタイム(有機栽培)を使用していましたが、今回は南フランス・プロヴァンス地方で収穫された完全無農薬のタイムを入荷致しました。
タイムの歴史
タイムは地中海沿岸原産のシソ科ハーブで、タイムの学名Thymus vulgarisは、ギリシャ語の勇気「thymus・thymos」に由来し、古代ギリシャ・ローマの人々にとって、タイムは勇敢・品格・優美の象徴でした。当時「あなたはタイムの香りがする」と言われることが最高の賛辞だったようで、その為、男性は入浴後にタイムの香りを体に擦り付け、また女性達は、出兵する騎士にタイムの小枝を勝利のお守りとして渡したという記録もあります。
タイムにはチモールという香り成分が含まれており、ハーブの中でもトップクラスと言われるほど強い殺菌効果と抗ウイルス作用を備えています。
その強い作用ゆえに、古代エジプトではミイラの防腐剤・保存剤として使用されていました。また冷蔵庫が無い時代、香辛料としてタイムを加えて料理をすることで保存効果を高めていたとも言われています。
中世ヨーロッパでペストが蔓延した際にはタイムは、ローズマリーやセージなどのハーブと一緒に焚いて空気を浄化したり、体に塗って感染防止していたとも伝えられています。
★ ハーブティーとして
タイムをハーブティーとしてご使用の場合、蜂蜜を加えることで味がまろやかになり飲みやすくなります。風邪・インフルエンザなど感染症予防には、タイムのハーブティー(十分に冷ましてから、ご利用下さい)をうがい薬として使用するのも効果的です。
★ 料理にも
南フランス、地中海沿岸のプロヴァンス地方には、タイムやセージ、ローズマリー、ラベンダーなど多くのハーブが自生しており、南仏プロヴァンスはフランス人にとっても憧れの地だそうです。そのプロヴァンスの香り漂うタイム・プロヴァンスは、ハーブティーとして使われる他、肉や魚の臭み消し・風味付けなどに、また長時間加熱してもタイムの香りは持続することから、スープや煮込み料理にも汎用される程、フランス料理では定番ハーブの1つです。いつものレシピにタイム・プロヴァンスを少量加えることで、ワンランク上の本格的な料理が出来上がるのでは?と思います。
当商品のタイム・プロヴァンスは完全無農薬で栽培されたハーブですので、ハーブティーだけでなく、料理にもどうぞご活用下さい。
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ご注意★
※ 供給状況や季節により、ハーブの入荷が困難になる場合もありますので、ご了承ください。
※ メディカルハーブには様々な作用がありますが、医薬品ではありません。
あくまでも健康維持や予防、不調を整える目的でご利用くださいますよう、お願い致します。
※ 妊婦・授乳中の方、小児、高血圧の治療中の方はご使用を避けて下さい。また薬を服用されている方、持病のある方でメディカルハーブを飲用される場合、事前にかかりつけの医師もしくは京都かほ里までメールでお問合せ下さい。京都かほ里スタッフの薬剤師・メディカルハーバリスト・メディカルアロマセラピスト・漢方薬生薬認定薬剤師が、出来るだけわかりやすく丁寧に対応させて頂きます。