アスペン Aspen
学名:
Populus tremula
和名: ヨーロッパヤマナラシ
科・属: ヤナギ科 ポプラ属
イギリスもしくはヨーロッパでの開花時期: 3〜4月
アスペンの近縁種: ハコヤナギ Populus sieboldii
(京都府内など日本国内の広い地域で観察できます)
アスペンは、イギリス全域のやせた土壌や湿った森林に見られます(Larchと同様、パイオニア植物です)。3月から4月にかけて、新緑の前に垂れ下がる雄花とそれより小ぶりの丸い雌花の花穂をつけます(雌雄同株)葉は丸く扁平の葉柄を持ち、表面は滑らかで無毛、裏側はびっしりと繊毛で覆われています。ちなみに日本でよく見られる並木を作っているポプラの葉は三角形をしています。
アスペンの葉は、ほとんど風のない日でもさやさやと揺らめいています。まるで見えない誰かがこの木に忍び寄って来ているかのように・・・冬の寒さで震えているのではなく、アスペンは何か恐ろしいことが起こることを予知し怯えているとバッチ博士は考えました。そしてアスペンに何か次元の異なるスピリチュアルな作用を感じ取ったのです。
バッチ博士はオックスフォード州ソットウエルで、震えるように揺れるアスペンから「得体の知れない不安や恐怖」のためのレメディを作成しました。
私なりに、風もないのに葉が揺れている理由を探してみました。
多くの落葉広葉樹は葉柄をつけており、少しの風でも葉を揺らしています。特にヤマナラシ亜科(属)の葉柄は長く扁平なので風に揺れやすいです。
樹木医さんのお話しでは、葉を揺らすことで、気孔をより高い濃度の二酸化炭素の近くにもっていくことができるので、光合成を効率的に行えるのだそうです。一方、スギやマツのような針葉樹は葉を揺らさなくても、針状の葉である分、気孔に近い空気は循環するので、葉をそれほど揺らす必要性はないらしいです。
効率的に光合成を行うだけでなく、葉を揺らすことで空気の対流が生まれ、湿地という環境にも適応できるよう、余分な水分を蒸発させるシステム(除湿機能?)を考え出したようにも見えますが( ^ω^)・・・
アスペンの種子はフワフワの綿毛とともに風にのって広範囲に広がるのですが、実はアスペンは種子よりも確実な繁殖方法、根萌芽(こんほうが)で増えていきます。
(^^♪ 根萌芽:根から出るひこばえのことです。根さえ生きていれば、新しい芽を出すことができるので、例えば山火事で地上部が燃えてしまっても大丈夫です。
アスペンの木々は、地下で緩やかに繋がってグループを形成しています。もしグループ内の1本のアスペンに何か問題が起こっても、仲間のアスペンから水分や栄養素などの救援物資を得ることで、復活することが出来ます。このあたり、アスペンの「周囲との繋がり・絆」や「力強さ」を感じさせられますが、いかがでしょうか?
話のついでに・・・
信州では、地元の山などから切り出したアスペンの近縁種ヤマナラシ(ドロヤナギ)を用いて、手作業で六角錐の形のお守りを作っているそうです。厄除け護符の「蘇民将来符」というありがたいお守りです。蘇民将来について興味のある方は、京都三大祭「祇園祭」で検索されると興味深い話が出てきます。
☆ こんな時には、アスペンをどうぞ ☆
※ 原因不明の不安や恐れ(一例:薄っすらとした不安、なんとなく落ち着かない)
※ 心が折れてしまった時
※ 辛い出来事や思い出をなかなか手放せない
※ 今の状況を変える方法を探している時
※ 家族や友人、仲間がいるにも関わらず、なぜか寂しさや孤独を感じた時
※ オカルトや迷信、魔術に引き込まれて、夢中になりやすい
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