1928年、イギリス人医師バッチ博士がウエールズ州を旅した時、フラワーレメディ最初の植物となるインパチェンス・ミムラス・クレマチスと出会いました。そしてワイルドローズ・マスタード・スイートチェスナットのレメディを作成した約4ヶ月後の1936年冬、50歳でその生涯を閉じました。
バッチ博士が自らイギリスの国中を歩き、8年間に及ぶ植物観察・研究を続けた結果、ついに38種類のレメディを完成させました。そして38種類のレメディは、バッチ博士が作成した順に3つのカテゴリーに分けられました。
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前期(1928~1932年)>
12種類のレメディ
「12ヒーラーズ」を作成
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中期(1933~1934年)>
7種類のレメディ
「7ヘルパーズ」を作成
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後期(1935~1936年)>
19種類のレメディ
「セカンド19」を作成
「12ヒーラーズ」のほとんどがイギリスでは身近な植物で、どちらかと言えば「野草」に近い植物です(例外:セラトーは園芸品種として栽培されています)。野草というと、日本人は雑草をイメージしますが、12ヒーラーズの中で、特に
セントーリー・チコリ・ゲンチアン・バーベインに関しては、古代から薬として利用されてきた歴史的証拠が残されています。
古代ギリシャの医師ディオスコリデスによって1世紀に著された
薬物誌「マテリア・メディカ」に、セントーリー・チコリ・ゲンチアン・バーベインそれぞれの記述が残されているのです。
<「マテリア・メディカ」内の記載内容>
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セントーリー:消化不良や発熱に効果がある
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チコリ:肝臓や消化器系の疾患に効果がある
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ゲンチアン:消化器系の不調に効果がある
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バーベイン:解熱鎮痛、創傷治癒などに効果がある
上記の内容は、医師でもあり薬理学者・植物学者でもあったディオスコリデスが記述したものの一部ですが、ディオスコリデスは、それぞれの植物の持つチカラをどのような方法で発見したのでしょうか?
実は、薬物誌「マテリア・メディカ」には、薬理作用だけでなく、採取時期や保存方法、生育環境、外観の特徴などが具体的に記載されています。つまりディオスコリデスは単に文献を参考にするだけでなく、実際に植物を良く観察し、幅広い知識と経験に基づいて体系化していたことは間違いないと思います。
ディオスコリデスとバッチ博士、
時代も全く異なる2人の医師が、植物の生きる姿に真摯に向き合うことにより、植物の持つ癒しのチカラに気づいたのです。そして、私たち現代人に計り知れない恩恵を与えてくれています。
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