★ 植物観察を通して見えてくること
植物の最終目的は、タネを作り次世代に遺伝子を伝えて種を絶やさないことです。そのために美しい花を咲かせたり甘い香りを放ち、受粉が成功すると今度は出来上がったタネは様々な方法で新しい場所に旅立っていきます。風や水の流れに乗って遠くに行くタネもいれば、動物や虫にタネを運んでもらうなど、歩き回ることのできない植物は、巧みな方法で種子散布を行っています。
スクレランサスは高さが10cm程度、茎葉だけでなく花も緑色の小さくて目立たない1年草です。茎は地面に近いところで左右に分かれながら、絡まるようにして成長していきます。スクレランサスには、ドイツ語の「もつれた糸」が語源になっているナエル(Knawel)という別名もあります。バッチ博士は、スクレランサスがとても混乱して困っている、何をしたいのか方向性が曖昧な植物に見えたようです。
しかし、スクレランサスは地味で混乱しているように見える姿の裏で、あちこちにタネをばら撒く作戦を考えていました。スクレランサスは『私の茎や葉、種子はとても美味です!』というセールスポイントを、良く出没してくる野ウサギに大々的にアピールしました。野ウサギは柔らかくて栄養があり、かつ自分の背丈に合うサイズで食べやすいスクレランサスに夢中になりました。野ウサギに食べてもらった種子は、未消化のまま糞の中で着々とスクレランサスの赤ちゃんを発芽させる準備をしています。でも糞から発芽して成長したスクレランサスを、また野ウサギが食するという、持ちつ持たれつの関係を築き上げました。
人生において、右に行こうか左に行こうか、それともまっすぐ進む?いずれかを選択しなければならない場合、あらかじめ先のことを見通すことはできませんので、色々と迷い決断できず困ることがあります。そのような時にはスクレランサスさんのように周囲を良く観察し、損得ではなく身近に暮らしていた野ウサギとの縁、それも良縁を結ぶことができたお話しを思い出してみてください。
幸せのタネは、案外、足元に転がっているかもしれません。
もっと詳しいスクレランサスのご紹介ページはコチラです。
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