マージョラムは高さ50cm程度にまで生育するシソ科多年草ハーブで、日当たりの良い土地を好みます。葉は1cm程の卵型で表面に細かい毛が生えます。夏には茎の頂点近くの葉の付け根から短い花茎を伸ばし、小さな苞が重なり合って球形になり、その間から白い花を咲かせます。原産地はエジプト・フランスなど地中海沿岸ですが、現在では世界中に生育しています。
マージョラムの葉はオレガノとタイムをミックスしたような香りですが、オレガノよりもやわらかく、タイムよりも甘い香りがします。主成分はモノテルペン炭化水素類とモノテルペンアルコール類で精油の50%近くを占め、ティートリーに近い芳香成分で構成されています。それらの芳香成分は開花後4日目が最も高いため、収穫する時期をはずさないよう注意して採集されています。
マージョラムは、心の不調に対して優しく慰めてくれる力があると言われています。たとえば悲しみや孤独感に襲われた時、そっと心を包みこんで気持ちを楽にしてくれます。また不眠やストレスの緩和にも効果があり、特に慢性的に疲労が溜まっている人にオススメの精油です。その他、筋肉痛の緩和や冷え性、肩こり症状の改善など、マージョラムは日々の生活のなかで使用する頻度の高い精油と言えるのではないでしょうか?
学 名:
Origanum majorana
英 名: Sweet marjoram
科 名: シソ科
抽出部分: 葉
抽出方法: 水蒸気蒸留法
主産地: エジプト、モロッコ、フランス
主成分: モノテルペンアルコール類
香りのタイプ: ハーブ系
香りの特徴: スパイシーで温かみのある香り
ノート: ミドル
※ 注意・禁忌 ※
・妊婦のご使用は、お控えください。
・腎疾患のある方のご使用は、お控えください。
・鎮静作用があるため、運転など集中力を要する際のご使用は、お控えください。
主な作用: 健康回復、消化促進、鎮静
主な適用: 不眠、肩こり、胃腸系の不調
マージョラムと相性の良い精油:
「トップ」:柑橘系など
「ミドル」:カモミールローマン、ローズマリーなど
「ベース」:シダーウッド
♪アロマテラピーは医療行為ではありません。身体に何らかの異常がある場合は、必ず医療機関を受診して下さい。また、精油の注意事項を守って正しくご使用下さいますようお願い申し上げます。妊娠中、慢性的な病気の方など、身体の健康状態が気になる方は、医師や薬剤師などの専門家に相談の上、ご使用下さい。なお、ご不明な点などございましたら、京都かほ里までお問い合わせ下さい。