マスタード Mustard
学名:
Sinapis arvensis
和名: ノハラガラシ
科・属: アブラナ科 アブラナ属
イギリスもしくはヨーロッパでの開花時期: 4〜6月
マスタードの近縁種: ノハラガラシ Sinapis arvensis
( 日本国内の広い地域で観察できます )
アブラナ科は双子葉植物に属する科で世界では約3000種類が分布し、特に地中海沿岸地帯から西アジアにかけて多く生育しています。
十字架のような形をした花弁と、細長い角果が特徴です。4枚の花弁が十字架のように見えることから、昔はジュウジバナ科と呼ばれていました。植物体が傷つくと、カラシやワサビのような、独特な鼻にツーンとくるような辛味成分イソチオシアン酸アリルができます。植物にとっては昆虫や草食動物による食害を防ぐ意味がありますが、人間にとっては香辛料やスパイスとして重宝されています。
キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリー、カリフラワーなどの野菜の多くと、カラシやワサビのような独特な鼻にツーンとくる辛味植物もアブラナ科に属します。ちなみにレタスはキャベツに似ていますがアブラナ科の仲間ではなく、カモミールやチコリと同じキク科の植物です。
マスタードは70cm位まで育つ多年草で、イギリスでは4月から6月にかけて耕地や荒れ地に、菜の花によく似た鮮やかな黄色の花を野原一面に咲かせます。下方の葉は柄が短く上方の葉は無柄でザラザラ、不揃いで不規則な印象があります。縁は細かい鋸歯状で葉と茎は柔毛で覆われています。花はまず閉じた総状花の中に並んでつき、まもなく結実に合わせて細長くなります。花は4花弁で十文字に咲く明るい黄色でとても陽気な光景ですが、わずか数日で枯れてしまいます。
発芽を開始していない種子は生命活動を停止していますが、その分長期間にわたって生き延びられることが知られています。生き延びられる期間には種によって様々であり何年も保たないものもあれば、数十年にも渡って発芽力を維持するものもあります。マスタードの場合には数年から数十年間、土の中で眠ることができます(休眠性)
マスタードとは関係ありませんが、長生きで有名なのはハスで、弥生時代の遺跡から発掘された種子が発芽した例があり「大賀ハス」として知られています。長い間眠りについていたマスタードは、畑が耕されたり掘り起こされると、種子は地表に移動し発芽できるようになります。
バッチ博士は、長い間暗い地中でどんよりとした気分で暮らしていたマスタードが一斉に芽吹き、太陽を思わせる黄色の光で大地を明るく照らす姿を見て「突然やってきた憂鬱な気分に襲われた時」のレメディを作成しました。
☆ こんな時には、マスタードをどうぞ ☆
※ 何をするのも面倒に思える
※ 人生を楽しめない
※ 急に襲ってくる深い絶望感
※ これといった理由もなく繰り返し落ち込んだ気分になる
※ 周囲からよく「機嫌の悪さ」を指摘される
※ 感情のアンバランス、気分の起伏が多い
※ 前触れなく突然、体調が悪くなる(検査しても異常は見つからないケースがほとんど)
※ 一人でいることを好み、引きこもることが多い
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♪ フラワーレメディのご使用方法に関しましては、
こちらのページをご覧ください。
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