ミントには多くの種類があり香りも微妙に異なりますが、最もポピュラーなのがこのペパーミントです。ペパーミントは香りの良さだけでなく作用の幅広い精油で、様々な優れた特性があります。消臭や抗菌作用のほかに、呼吸器の感染症予防や消化促進、またモノテルペンアルコール類のl-メントールの強壮作用により、眠気覚ましや集中したい時にぴったりの香りで長時間のドライブにもおすすめです。
ミントには600以上の種類があると言われ、ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交配種で、湿気のある気候を好む多年草です。古代ローマ人はこの植物の解毒作用を信じており、宴会の際にはペパーミントで編んだ冠をかぶっていたと言われています。
とても刺激の強い精油ですので、妊娠中はこの精油を控えるのが得策です。またお肌に刺激を与える場合もありますので、分量や濃度などに十分ご注意ください。マッサージとしてご使用の際には、事前にパッチテストの実施をお願い致します。
学 名:
Mentha piperita
英 名: Peppermint
科 名: シソ科
抽出部分: 葉と花の咲いた先端部分
抽出方法: 水蒸気蒸留法
主産地: イギリス、アメリカ、オーストラリア
主成分: モノテルペンアルコール類
香りのタイプ: ハーブ系
香りの特徴: 清涼感のある甘く爽やかな香り
ノート: トップ
主な作用: 神経強壮作用、解熱作用、健胃作用
主な適用: リフレッシュ、かゆみ、虫刺され、吐き気
Blending Notes
精油は単品(一種類)でも楽しめますが、数種類をブレンドすることによって、お好みの香りを作ることが出来ますし、より高い効能が期待できます。
どの精油をどのような比率でブレンドすると良い香りが出来上がるか、どうぞご自身でいろいろ試してみて下さい。精油をブレンドする場合、まずは3種類のノートから一つずつ選ぶことからはじめてみては、いかがでしょうか?(慣れてきますと、香りや目的に合わせて、自由自在にブレンドできるようなります)ノートとは、精油の香りの揮発速度のことです。精油は種類によって成分が異なるため、空気に触れてから香り始めるまでの速さがそれぞれ違います。
ノートは
「トップ」「ミドル」「ベース」に分類されます。
「トップ」は、揮発性が高くすぐ香りがしますが、香りの持続時間はとても短いです(柑橘系など)「ミドル」は、「トップ」のあとに広がります。(フローラル系、ハーブ系など)「ベース」は、他のノートが消えた後も、香りが持続します。(エキゾチック系、樹脂系など)なお作用を重視する場合は、あまりノートを気にする必要はありません。
ペパーミントと相性の良い精油:
「トップ」:柑橘系、ユーカリラディアタなど
「ミドル」:サイプレス、マジョラムなど
「ベース」:あまり調和しません。
※注意・禁忌※
・妊婦のご使用は控えて下さい。
・敏感肌の方は刺激を感じることもありますので、
使用濃度にご注意下さい。
・乳幼児、高血圧、てんかんの方のご使用は控えて下さい。
♪アロマテラピーは医療行為ではありません。身体に何らかの異常がある場合は、必ず医療機関を受診して下さい。また、精油の注意事項を守って正しくご使用下さいますようお願い申し上げます。妊娠中、慢性的な病気の方など、身体の健康状態が気になる方は、医師や薬剤師などの専門家に相談の上、ご使用下さい。なお、ご不明な点などございましたら、京都かほ里までお問い合わせ下さい。