マンダリンは、白い花を咲かせるインド・アッサム地方原産の常緑低木です。柑橘系の中でもフルーティーで優しい香りを放つことから、幅広い年代の方々に好まれる精油の一つで、香水の原料やアイスクリームやケーキなど製菓材料としても利用されています。
中医学では、乾燥させたマンダリンの果皮を生薬の「陳皮(ちんぴ)」として使用します。
果実がオレンジスイートと同じように見えますが、実はオレンジスイートとは違うグループの柑橘類です。ネーブルオレンジやブラッドオレンジがオレンジスイートのグループ、一方マンダリンは、日本のポンカン、デコポン、温州みかんのグループに属しています。光毒性が無く、妊婦さんを含めて安全にご使用できる精油(適正な濃度で使用の場合)であることから、フランスでは「子どものための精油」と呼ばれることもあります。
マンダリンとオレンジスイート、どちらも主成分はモノテルペン炭化水素類(90%以上)ですが、マンダリンにはオレンジスイートには含まれないアントラニル酸メチル&アントラニル酸ジメチルというエステル類の成分が含まれていることから、過労や不安・緊張感で気持ちが動揺して落ち着かない時、心配事が頭から離れずに眠れない時などにオススメの香りです(フラワーレメディのレスキューのような存在です)
マンダリン
学 名:
Citrus reticulata
英 名: Mandarin
科 名: ミカン科
抽出部分: 果皮
抽出方法: 圧搾法
主産地: イタリア
主成分: リモネン、γ-テルピネン、アントラニル酸メチル&アントラニル酸ジメチル
香りのタイプ: シトラス系
香りの特徴: オレンジよりもフローラルなトーンを持った甘く優しい香り
ノート: トップ〜ミドル
(^^♪ マンダリンは光毒性があると記載されている書籍等がいくつかありますが、マンダリンには、他の柑橘系精油には含まれている光毒性成分(クマリン類)は含まれていません。しかし、クマリン類以外の皮膚刺激の可能性成分が含まれているため、日中でもご使用頂けますが、その場合には精油濃度は1%以内をおススメ致します。またマンダリン精油は酸化が早いため、開封後はしっかりとキャップを閉めて冷暗所に保存し、出来るだけ半年以内に使い切るようお願い致します。