精油を作成するには、原料になる植物の特性や抽出部位により、一般的に「水蒸気蒸留法」や「圧搾法」という抽出方法、また近年一部の精油ではありますが「超臨界抽出法(CO2抽出法)」という方法も採用されはじめています。同じ原料植物でも抽出方法によって、精油成分や香りは異なります。
水蒸気蒸留法:ほとんどの精油が水蒸気蒸留法にて抽出されます。
圧搾法:オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系果皮を機械で押しつぶすことにより精油を抽出する方法ですが、柑橘系の爽やかな香りを作り出している主成分モノテルペン炭化水素類は、劣化速度が速く、精油の使用期限や保管方法には注意が必要になります。
その問題を改善するため、徐々に柑橘系精油も水蒸気蒸留法によって抽出されるようになってきています。
超臨界抽出法(CO2抽出法)
この抽出法では、水蒸気蒸留法では得られない成分を抽出することが出来るため、自然の中で生育している植物の状態に極めて近い形のまま、上質な精油(アブソリュート)を得ることができます。但し、超臨界抽出法は大規模な設備が必要となるため、コスト上の問題もあり普及はもう少し先になりそうです。
(^^♪ 超臨界抽出法(CO2抽出法)の特徴
* 低温で抽出されるため、熱による変性が少ない
* 使用するのは二酸化炭素のみで化学溶剤を使用しないため安全性が高く、今後、医療現場や介護ケアなどにも導入しやすい
* 酸化による成分の劣化が起こりにくいので、使用期限も長くなる
フランキンセンス <超臨界抽出法(CO2抽出法)>
学 名:
Boswellia sacra
英 名: Frankincense
科 名: カンラン科
抽出部分: 樹脂
抽出方法: 超臨界抽出法(CO2抽出法)
主産地: オマーン
主成分: α-ピネン、ボスウェリア酸、サビネン
香りのタイプ: 樹脂系
香りの特徴: まろやかで、甘く深く神秘的で透明感のある香り
ノート: トップ〜ミドル
<希少なオマーン産フランキンセンス>
数あるフランキンセンスの中で、最も上質とされる希少なオマーン産
Boswellia sacra(サクラ)種は、呼吸が深くなり心を静かに集中させる作用があることから、古代からスピリチュアルなシーンや重要な宗教儀式に使用されてきました。
<こんなときにおすすめ>
・大きく深い呼吸を促し、神経の高ぶりやイライラに対して、心を穏やかに
・新たな道へ進む後押しが必要な時
・疲れやストレスから解放されて、リラックスしたいとき
・溜まっているものを浄化・忘れられない過去を手放したいとき
・自分自身を見つめ直したいとき
・もちろん、アンチエイジングを目的にしたスキンケアにも(この場合には、キャリアオイルに0.5〜1%濃度のフランキンセンス
Boswellia sacra精油を加えてご使用ください)